前回はインフルエンサー化するアーティストについて書きました。また左翼や右翼とメディアについて少し触れました。どこまで書いたか忘れてしまったので重複などあるかもしれませんがそこは愛嬌という事で許してねw

今回はアーティストがなぜ意識高いだけの良い子になって牙を失ってしまったのか、ロッカーの本懐、反体制とアーティストと共産主義にも触れようと思います。

左翼? リベラル?

アーティストが本質的に愛と自由を愛す存在なのは理解しやすいと思います。自由とは字義的にはリベラルという事です。しかし、前回述べた通り、リベラルは政治的には左翼に組み込まれます。左翼とは王様や貴族を打倒し、平等な社会を目指す勢力でした。ここで重要なのは自由、という概念は存外に薄いという事です。左翼の意味する自由、というのは旧態依然とした王、貴族、宗教など権威の支配からの自由、という意味合いが現在でも色濃く残っているように思います。

アーティストはリベラルな存在ですのでもちろん旧態依然とした権威からの自由・・を目指します。この支配からの卒業、って事ですね(古いネタだ、、)。そして、出来るだけ多くの人が平等にこの世界の愛を享受し、この世界を楽しむ事ができる社会を理想とします。言葉にしてみると意外とシンプルな理想社会像を持っていると思います。特別な思想をもったアーティストでなければ概ねこのようなところです。

一方左翼は古い支配者からの権威を奪い取った平等・・を目指します。ですので地球上にかつて存在したあらゆる権威を否定します。古いものを否定して、新しいものがいいもんだと考えるので進歩的、革新的、最近ではProgressiveと自称しているようです。プログレロックファンからするとその呼称はやめてもらいたいですがw

彼らは基本的には個人が所有する脳みそ、理性的な精神が全て、と考える傾向にあります。ですから神や仏など定性的(数値で測れない)な権威を嫌います。有能な人間が考えた理論(定量的、因果律に支配された世界)によって世界は運営(支配)される方が幸せだと考えるようになります。左翼的なロジックを突き詰めるとあらゆる権威者、つまり人の代わりに天才的な究極思想、ロジック(AIなどでもよい)が世界を管理する、社会的にも経済的にも平等な社会を理想とします。つまり、それは共産主義です。

文明が究極に至った社会では違うと思いますが現在の中途半端な小賢しい文明は、大層な大学の学位を取ったテクノクラート(官僚、学者、教師等、身も蓋もなく言えばエリート)にとっては天国のような世界です。人を支配する事が最も己を安泰にし、自己の能力、つまり存在を肯定し欲望、利益全てを叶える事ができます。中途半端な共産主義社会は彼らにとって21世紀版のハプスブルク家の春です。テクノクラートが左翼、共産主義に流れるのはこのような利益関係があるのではないかと思います。

君(左翼)と僕(リベラル)は似ている?

リベラルと左翼は一見すると非常に似ています。旧態依然とした権威の支配を否定するという点でラスボスは同じなるので共闘関係になります。しかし、リベラルが目指す自由と左翼が目指す平等は似ているようで違います。自由はあらゆる他者による束縛から解放される事です。その為に権力や権威、常識すらも否定します。一方平等は他者、多集団と差別や差異のない状態の事です。誰かが何か(権利、富、才能)を人より持っている事がない状態ですので、人と違う事をする事は禁忌となります。男も女も決められた黒のランドセル、制服で生活するのが一番平等で効率的です。

ここで重要なのは左翼のアジェンダに自由は重要視されていないという点です。自由や芸術というのは人と違う事(不平等)を許容し人の可能性を拡大する事ですから、究極的には共産主義の最大の敵になります。北朝鮮のマスゲームの最中に前に躍り出てソロダンスで目立とうとする不埒な輩が芸術家という存在です。芸術などは答えがない定性的なものの代表格です。このあたりは以前ここのブログで紹介したオルダス・ハクスリーの「素晴らしい新世界」によく描かれています。最近環境極左がやたらと芸術を攻撃しているのもこういう精神構造が由来しているのかもしれません。

左翼、特に左翼系エリートの理想は新しく、画期的な素晴らしい思想を全ての人間が理解し、それに従い行動するのが理想です。しかし、そうは言ってもその思想を生み出し、運用し個別の現実に対応する管理者、世界をデザインする存在が必要です。それが「素晴らしい新世界」でいう世界統制官であり「1984」でいうビッグブラザーなのです。現在でいうところの総書記であり、共産主義が未熟な現代では少人数で運用管理するのは不可能ですので管理、運営、布教を共産党という組織がその役割を担います。

こうやってみるとアーティストと左翼では目指す場所は大いに違います。現在は20世紀まで続いた旧態依然とした封建体制、資本主義勝者に反対するという事でアーティストを始めリベラルの人々は左翼の中に取り込まれています。日本で言えば自民党が大嫌いだからという理由でよくわからない野党の応援をしているような人々で、アメリカで言えば反トランプだから左翼バイデンを選ぶという人達です。自民党が嫌い、というのはすごく気持ちはわかりますw しかし、そこに積極的な思想がない、というのは後々拗れそうな気がしてなりません。まぁ、僕の杞憂ですねw

本当はアーティストはリベラルというよりリバタリアン(完全自由主義)的だと思うのですが、あまりそういう立場をとるアーティストを見る事は少ないです。やっぱり善人が多いのか真面目なのかその影響力で素晴らしい世界を作ろうとします。そうすると団結が必要になってきますのでリバタリアンではいられなくなるのでリベラル、そしてもっと力が欲しければ左翼とくっつく事になってしまいます。左翼とくっつけば自由ではなく平等へと流れていきますので芸術家の持つ毒や牙はその社会では自然と削ぎ落とされていきます。

ロッカーと反体制

最近ではめっきり絶滅危惧種になってしまいましたがロッカーは完全なリバタリアン的な存在です。愛と平和を愛し、自由を主張するのがロッカーの本懐でした。奔放にやんちゃしている姿がセンセーショナルに一人歩きしてしまいましたが、それは自由の表現でした。ロッカーが生まれた頃は国や政治家、旧支配階級、古い封建的な考え、常識からの自由が主な思想原理でした。

この世界に国境がなければいい、とジョンレノンは歌いました。その一句だけを切り取って、彼を共産主義者、この歌を極左エリートのグローバリズム共産主義礼賛ソングと見るのは間違いです。先にも述べた通り、ジョンレノン始めロッカーが望むのは徹底的な愛と自由です。共産主義とは言い換えれば管理、計画社会主義です。極左の言う国境をなくそう、は1つの大きな組織の管理下に入れようと意味です。ロッカーが言う国境がなければ、と言うのは国境という束縛からの自由、という事です。人間の作り出した幻想からの自由という事です。これは表面的な言葉は似ていますが根底に流れるものは全く違います。

ロッカーが反体制なのは自由こそがロッカーそのものだからでしょう。今日のロッカーが絶滅に瀕しているのはベトナム戦争の頃のように明確な巨悪の支配というのが見えにくく、巧妙な思想、管理と戦わないといけなくなったからでしょう。もし、このままテクノクラートが現代の権力闘争に勝利し、世界が共産主義化すれば神という概念は禁書録の中にしまわれ、最後に取り締まられるのが芸術です。そうなればロッカーはNetFlixの中からも消されるでしょう。

今こそ自由とは、今の豊かさの根っこに何があるのかを距離をとって眺めて見る時ではないでしょうか? しらんけど。

付録 僕の立ち位置  テクノソーシャリスト

さて、興味ないと思いますが僕の立ち位置について少しお話ししたいと思います。僕はずっとリベラルだと思っていましたが、昨今のリベラル界隈の状況を見るにつけ、自分はリバタリアンなのではないかと思い直しました。しかし、僕は遠い将来人類は自由も平等も手に入れる方が理想だと考える社会主義者的な側面もあります。

おいおい、貴様機関の手先か、と言われそうですが僕は徹底した愛と自由主義者ですので現代に存在するいかなる社会主義、共産主義とは相いれません。今の時代権威は王位や既得権益だけでなく、思想、プロパガンダ、大衆コントロールが権威となっています。あらゆるものからの自由、それこそが理想です。

このブログでも書いた事がありますが、僕はテクノソーシャリストです。それは人間の政治的、思想的、社会科学的アプローチではなく文明の進化、テクノロジーの進化によって自然と富は人類に平等に行き渡り社会主義を達成し、蓄財などあらゆる差別と格差がなくなる共産社会、そして気の遠くなる遥か彼方の未来では無産社会になると信じています。

人類がAI、ロボットによって食物、生活必需品を生成するようになり、それによってすべての人類に富が行き渡るようになればテクノソーシャリズムによる労働からの解放であり、社会主義の達成です。それはおそらく人類が月や火星に基地を作り生活を始めるようになる時にスタートするのではないかと思います。スタートレックのデュプリケーターのような機器から好きなものを生成できるようになったらあらゆる物の所有の意味が薄れなくなっていきます。それがテクノソーシャリズムによる共産社会の実現です。更に前のブログでも触れたアーサー・C・クラークの「都市と星」のようなセントラルコンピューターが登場がテクノソーシャリズムによる無産社会の達成であり終点になります。

左翼の人も活動に大金つぎ込むなら無作為に科学研究にお金を突っ込んだ方が社会主義も共産主義革命に近づくと思うのですが、中々理解してもらえないですね。テクノソーシャリズムでいうテクノロジーとはビックテックのようなプログラム転がしの事ではなく、活版印刷、火薬、蒸気機関、飛行機、核技術、インターネットのようなベースになるような技術のことです。

まぁ、僕の戯言など興味ないですね。

長々とありがとうございます。

 

読んでくれてありがとう。

僕はこう思う。

Taiyo Haze


クソ左翼化するアーティスト① 〜 インフルエンサー化するアーティスト 〜

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