最近WEBショップを制作したり、バンドの準備やらでなかなかブログが更新出来てなくてすいません。全て鋭意進行中です。気長に待っててくださいねw

ロックフィーリング 

メディアの中にはロックと呼ばれる音楽が溢れかえっています。よく聞くとどちらかというとパンクやメタルであったり、8ビートとエレキギターのパートが入ったJ-popの楽曲である事がほとんどです。アイドルやタレントが革ジャン着てるだけでロックと言われていたりします。全くインチキな肩書きとは思いますが、おかげでこの世界からロックが消え失せたのではないかと思うような様相です。

確かにその楽曲を譜面に起こし、クラシックロックの楽曲と見比べたらどっちがロックか判別出来ないかもしれません。ロックの中にも歌謡曲っぽいものもありますしね。しかし、Deep PurpleとTxKxOは同じバンド編成の楽曲で時にロックと呼ばれていますが、両者には歴然とした差があるのは多少の音楽愛好家なら誰でも判別できるはずです。それが演奏技術の差だというのならストーンズと比べてもいいでしょう。多分キースとロン・ウッドはどんなリーダーよりも指動かないはずです。というかレコーディングしたミュージシャンは確実にストーンズより上手いでしょう。

では何がそれほどバンドの違いを生んでいるのでしょうか? それこそがロックフィーリングなのです。

まずはアメリカとUKのロックに分かれる 

前回のロックの伝承と手引き ~リスニング編 - 1 ~ - Carry on the Rocks & Sprit 1-ではルーツミュージックの事までお話しました。ロックはアメリカで生まれました。そして、密やかにアメリカのルーツ音楽がイギリスに持ち込まれ、そこでも同じようにイギリス土着音楽と化学変化が起きイギリスでロックのビッグバンが起こります。その象徴がBEATLESです。そしてビートルズはアメリカに逆輸入されアメリカの原始的だったロックはより洗練されていきます。ざっくりとですが、このようにロックは発展していきました。

このような経緯がある為にロックはアメリカ系とイギリス系の二つに大きく分かれます。この二つのメインストリームの国以外の人はこのフィーリングの違いをしっかり聞き分ける事がロックフィーリングを身に着ける第一歩です。

UKロック 

まずはBEATLESから

UKの第一世代は何と言ってもBEATLESです。実は僕自身元々BEATLESは全然興味なくて、ギターの先生に「好き嫌いじゃなくてミュージシャンの常識として知っていて、数曲はコピーしないといけない」と怒られてベスト盤を買いに行った思い出があります。僕的にはあんなの歌謡曲じゃねーかよ、というのが言い分でしたが若気の至りでしたねw 最近全アルバム聞き直して彼らの偉大さを再発見し、やっぱりいつ聞いても為になるロックスタンダードです(やっぱり浅薄だと思うところはありますけどね)。僕のようにそんなに興味をモテない若人もせめて赤盤、青盤のベストくらいは聞いておいた方がいいと思います。サブスクリプションで聞くのは音質の面であまりおすすめしません。耳コピするならサブスクのがいいかもしれませんが。

UKの雰囲気

さて、UKロックと言えどロックはアメリカの音楽です。イギリスのミュージシャンはアメリカのミュージシャンと交流し互いに影響しあいながらロックは進化していきます。DAVE MASONやFREEのように一聴してもイギリスっぽくないバンドや、AMERICAのようにアメリカ出身でイギリスでデビューしたようなややこしいバンドもいます。英語ネイティブなら多少発音からわかるかもしれませんがQueenのフレディー・マーキュリーですらロックを歌う時はアメリカ英語に寄せていたりします。

まずUKロックの雰囲気的な特徴としてはアートな匂いがあります。Pink Floyd、King Crimson、ELP等を代表とするコンセプチュアルで精神的な世界をロックで表現したものになります。特にプログレというジャンルに分科していきましたが、QueenやBeatlesもこのようなアートの匂いはプンプンします。同じプログレ系でもアメリカのKansasやJourneyにはこのような雰囲気はありません。イギリスという、より内向的な国民性がそうさせたのかもしれません。この辺りは日本人にも通じるものがあるのではないでしょうか。この伝統はRadiohead, Muse,Coldplayに続く現在まで息づいているように思います。

この手のアーティストのアルバム、楽曲を聞く時の注意点があります。あまり有名でない、名盤でないアルバムは聞くな、という事です。自分の世界を追求するあまり音楽とのバランスを欠いて全編退屈なものであったり、ただのヤク中音楽だったりします。正直言って時間の無駄アルバムが多いのもこのジャンルです。BGMにも使いにくいですからw Pink Floydなら「Darl side of the moon」,「Wish You Were Here」あたりから、King Crimsonなら「In The Court Of The Crimson King」等の名盤から順に深めていくといいと思います。シド・バレット時代のPink Floydや後期のクリムゾンやロバートフリップのソロアルバムを聞くべきだとはとても思えません。個人的には好きな曲や雰囲気はありますが、それはその都度話題に上がった時にYou Tubeで探してみる程度で良いのではないでしょうか。

ユニオンジャックを感じる

次はBeatles, Rolling Stones, The who, Queen等に代表されるあの感じ・・・・です。聞いただけでユニオンジャックが揺れているのが見えます。アイルランド等のイギリス土着のフォークミュージックの影響を受けているメロディの楽曲がイギリスっぽいという単純な話でもありません。なぜならアメリカにもアイルランド移民がいてアイルランド系の楽曲は存在するからです。UKロックの特徴として整然と綺麗に整理されたバンドアンサンブルです。拍の縦ラインがきっちりしている印象もあります。Deep PurpleとAllman Brothers bandの違いを比べるとわかりやすいかもしれません。UKとアメリカではコードワークにも微妙な違いはありますが、これはおそらくJAZZの影響の強さによるものかと思われます。UKロックを聞く際には雰囲気を作っているサウンドの肝を聞き取る事が楽典を聞き取るよりも大事になります。

UKロックのサウンド

UKとアメリカのロックを比べる時よく使われるのがUKはクールで湿り気のある曇り空の感じ、アメリカはウォームで膨よかなでカラッとした青空の感じという表現です。たしかにこれは正しいと言えます。しかし、評論家にとっては十二分でもロッカーにとってはこれだけでは足りません。ロッカーはこのサウンドを再現し、自分の表現にしなければいけないからです。UKロックを特徴付けているのはイギリス人のパーソナリティによるものだけではありません。特にロック黎明期のもっとも大きな違いは楽器の違いです。エレキギターは昔からギブソンとフェンダーの2強だったのでそんなに違いはみられません。もっともUKロックを特徴付けたのはアンプの違いです。BeatlesのVoxをはじめ、Marshall, Hiwattと現在でも残る銘機が生まれたのが同じ時期だったのは無関係ではなかったと思います。これらの楽器をつかってUKロックは名曲をアメリカに先んじて生み出しました。これがUKの雰囲気になっていったのです。もちろんレコードを作る上でアビーロードスタジオのコンソールの音や機材、マイクの影響はあったでしょう。今では周波数特性も解析され倍音の含み具合が云々と語られます。しかし、90年代以降の近年では年々レコーディングスタジオによる音の違いは少なくなってきています。Beatlesの後、Oasisが最もUKロックらしいバンドと言われるのはノエルギャラガーの機材が伝統的なHiwattやVoxアンプを軸に音作りされているから、という理由があります。

この楽器の違いを聞き分けるという技術は実際自分で楽器の音を聞いて覚えるという作業も必要ですが、それをしなければ闇雲に評判の機材を買ってみてはいい!と喜んでいるだけの指は早く動くギター系YouTuberにしかなれません。

少なくともペダルボード内だけでこのようなサウンドは作り出せません。エフェクターは文字通り効果・・でしかないのです。RolandのJCはいいアンプですが、そこにFuzz Faceを突っ込んだところでジミヘンサウンドにはなりません。ロックのスピリットを引き継ぎたいのであれば自分が出したいのがどっち系の音なのか、それはどの楽器で作られた音なのかまでイメージ出来なければレビューでオススメされた機材で場当たり的なサウンドを作り、運良く自分のサウンドを引き当てなければいけません。昔ほどバンドが活発ではない現代においてそのような幸運に恵まれる可能性は昔よりさらに低くなっています。それともKemperのモデリングの中からビートルズやピンク・フロイドのような個性を生み出そうというのかい? この辺りの楽器に対するセンスは日本人が最も劣っている部分だと感じています。

まとめ

ざっくり端折って語ってきたのですが、話が長くなってきました。最後にこの章のまとめを記しておくとまず、

・アメリカ系のロックとUKロックの違いを聞き分ける。

・UKロックのアート的雰囲気。

・ユニオンジャックを感じさせるアンサンブル、演奏の癖を聞き分ける。

・UKロックを最も特徴付ける楽器、機材の音を聞き分ける。

あとは実際聴いて、演奏してみてなにかしっくりくるものが掴めれば幸いです。

次回はアメリカ系のロックの分類についてお話していこうと思います。

 

読んでくれてありがとう。

僕はこう思う。

Taiyo Haze

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