ブランドオフィシャルでオリジナルデザインとクラウドファウンディングを自由に手軽に制作できるアパレルアプリ

こんな事を考えました。

昔はIllustrator、Photoshopの敷居は高く、デジタルデザインというのは容易ではない時代がありました。しかし、最近はAdobeソフトまでとはいかなくともブラウザアプリとしてそこそこのデザインができるようになりました。テンプレートとして様々なものが容易されていて、それを選択、配置していくというタイプのものです。

https://www.brushyourideas.com/online-product-design-tool/

https://jackteetee.com/music-of-soul

このようなサイトです。

僕自身もPhotoshopやIllustratorを使ってこのサイトの素材を作っていますが、元々絵は不得意でゼロから何かを描いてデザインしろと言われると難しいです。幾何学的なものならできますが、イラストを描けと言われたら爆死です。僕がデザインとしてやっているのは、フォントの選択とそれの加工、写真の加工くらいなんです。だから僕のやっている事はコンポーザーというより、アレンジャーです。やはりないものを生み出すというのはそれなりの訓練と才能が必要ですし、それを世間に発表するのはまたパワーの必要な事です。道具を揃えるというハードルは低くなってもそこのハードルはあまり下がっていません。

しかし、僕のようにかっこいいデザインに触れるのが好きだったり、オリジナルのアイテムを作ってみたいという人は多いのではないかと思います。

現在でもWEB上で色や素材を選択してオリジナルTシャツを作るというサイトは存在しますが、素材を自分で用意したりデザインを誰かに頼み、デザインが上がれば微調整のミーティングをして、という面倒な工程が多く、それほど満足できる(人が羨む)ものは出来ません。そして、なにより小ロットで頼むと高額になりすぎて不毛な道楽になりがちです。やっぱり既存の売れてるブランドのデザインはかっこいいと思うものが多く、売れるから割安です。

僕が欲しいものはシンプルです。

既存ブランドのかっこいいデザインを使って自由にデザインしたアイテムを安く買いたい。

そこで僕が考えたストーリーはこんなものです。

 

アパ レル男はヤンキースファンだ。しかし、ニューヨークはおろかアメリカにも行った事がない。待望のシーズンが始まりレル男の心も高ぶり、ヤンキース中継を見終わった午前11時、オフィスでヤンキースグッズのサイトを見ていてあるTシャツに目がとまった。バックプリントの縦縞がいい感じでどうやら生地合いも良い。しかし、ロゴが妙にコミカルにアレンジされていて馬鹿でかい。これの普通のシンプルなロゴバージョンが欲しいけど見当たらない。

「クソっ! なんでこんな事したし! 」レル男は唇を噛んだ。レル男はお洒落なのだ。

「じゃあ、自分でデザインしてみるか。」

そしてメニュータブを開き「Free design & cloud founding」のメニューをタップする。

ページを開くと白紙のキャンバスに様々なツールボタンがある。そして、Baseタグを開くとデータベース化された様々なプロダクトの下地が出てくる。Tシャツからパーカー、マグカップ、女性用ブラに男性用パンツまで。

「さっきのTシャツの生地と柄はアップされてるかな?」

もし、新製品でまだ素材に登録されていなければデザイン素材としては使用できないのだ。

「よしあった」レル男は舌舐めずりをする。

レル男がそのベースをタップすると白紙のキャンバスに件の素材のTシャツが表示される。レル男がロゴ素材のタグを押すと様々なヤンキースのロゴが画面に広がった。

「うほ」レル男は唇を舐めた。レル男にとってヤンキースのロゴほど狂おしいものはない。レル男はシンプルなロゴを選択し、慎重に左胸に配置した。そして何度も微調整を繰り返し、レル男は唇をすぼめた。

「そうだ、大好きなジャッジの背番号もいれよう」レル男がフォントタグを開き数字で99を打ち込んだ。ヤンキースのユニフォームで使用されているフォントがキャンバスに表示され、サイズを調整して右胸に配置した。

「完璧。。。」レル男の口角が三日月のように上がり恍惚の表情を浮かべたが、すぐにまた地平へ沈んだ。

「今月はバスキアも買ったし、飲み会も多かったし、懐厳しいんだよなぁ〜。来月は伊豆旅行もあるし。。。」レル男は思案顔でマグカップの曲面を指で叩きながら一人ごちた。

「よし、クラウドファウンディング機能使ってみるか」デザインの決定ボタンを押すと購入画面が現れた。そこには購入個数と金額が表示されている。1枚128,000円なり。たしかにオーダーメイドのTシャツ1枚ならライセンス料含めてそんなものか。決済ボタンの下にクラウドファウンディングのボタンがある。レル男は意を決してクラウドファウンディングのボタンを押した。レル男は今まで独身貴族の財力に任せてカスタムメイドの機能ばかり利用していたのだ。

クラウドファウンディングのページはとてもシンプルだ。ロット数が多くなればクラウドファウンディングが成立した際に支払う購入代金が安くなる。ロット数を多くすれば購入代金がプラスになる事も可能だ。その分クラウドファウンディングも成立しにくいのだが。

レル男は1000と打ち込んだ。購入代金は1280円。円高ありがとう。レル男は頷いて決定ボタンを押した。そしてTwitterのシェアボタンを押して自らのアカウントに投稿した。

「これはイケる」レル男はデスクに置いてあるひまわりの種に手を伸ばし舌鼓をうった。

「アパ先生、授業始まってますが、、、」律儀に制服を着こなした雛沢がレル男のそばに申し訳なさそうに立っている。レル男のクラスの委員長だ。

「今日は自習。できるだろ?」レル男は手元のスマホから目を離さないまま言った。

レル男のクラウドファウンディングの結果はいかに。

 

クラウドファウンディングはすでに一般的に認知されていますが、事業家以外の人にはあまり関係のないもののように思われています。手数料や成功利益のリターンの履行など面倒な事が多いのは確かです。このやり方だとこの面倒な手続きは全くありません。メーカー側も在庫を持たずに発注できるので在庫リスクがありません。利用者側からするとブランドオフィシャルのオリジナルはとても鼻が高く満足度も高い。ブランドがライセンスを貸してくれるかは問題ですが、できなくはないのではないかと思います。アパレルに限らず色々使えそうな仕組みのような気もします。もしかしたらこういう仕組みから、コンポーザーとしてのデザイナーというより、アレンジャーとしてのデザイナーが活躍するフィールドが広がるかもしれません。

似たようなアプリやサイトはあるからすでにあるのかな? まぁ、こういうのが広がると嬉しい。

 

だだの戯言でした。