ヒヨドリと サクラの木霊 帰路の旅 (訳:桜や春の花が咲きヒヨドリの鳴き声がどこからともなく木霊する。 そんな春の日に僕は東京への帰路に着く。) あれは多分ヒヨドリだと思う。たぶん。 That is a probably … Read More
詩、短歌、俳句- poem, Tanka, Haiku –
白雪と鴉
白雪に 鴉ついばむ 落ち穂かな (訳:大雪の後の晴れ間。 畑に積もった新雪の上を黒い鴉が何かをついばんでいる。) 電車から見る雪はいつもノスタルジック。 Snow sight from train is always n … Read More
雪と年を越して
白雪の 清水そそぐ 川越えて 残雪忘れ 来る年待たん (訳:年末寒波で積もった雪が溶けて川に注いでいる。 それを横目に田舎へ向かう。色々とやり残した事もあるが今は静かに来る年を待とう) 申し遅れましたが、あけましておめで … Read More
雪をゆく黒野良
慣れぬ雪 街の黒のら 白まだら (訳:東京の街に雪が積もった。凍えながら私も黒野良猫も慣れぬ雪道を行く。 そんな彼は雪をまとって白斑らになっている) 10年ほど前に雪が積もった時の句。結構お気に入り。 About 10y … Read More
霞みの夜明け、秋
秋霞み 路の露乾く 夜明けかな (訳:秋の夜明け前、昨晩の雨も上がって路面も乾き始めている。 空は煙って霞み、冷たい澄んだ空気が心地よい。) 規則正しい睡眠をお勧めします。 I recommend regular sle … Read More
雨とどんぐり
どんぐりや しずくに落ちる 秋雨の夜 (訳:小雨降る秋の夜の散歩途中、暗がりからもの音が聞こえた。 カラスか野良猫かと思ったが帰りに足元を見るとドングリが落ちていた。) 秋の夜は静かに訪れる。 Autumn night, … Read More
君は迷わず
夏夜明け 街灯残る 蝉しぐれ 涼やかな風 夜を迷わず (訳:夏の夜明け。空は白み始めたが街灯がまだ残っている。蝉しぐれが遠く聞こえる。 朝の風は涼しく迷う事なく通りを吹き抜けていく。) 季節は慈悲もなく巡っていく。でもそ … Read More
立夏にたつ風
立夏過ぎ 明石の浦に たつ風は 若葉の頃に 香りは知らず (訳:立夏を過ぎた頃、一時の帰省から東京に戻る新幹線のホーム。 海から来る香りを、若葉の頃の僕はしらなかった。) 数年前の歌。 This Tanka create … Read More
春の夜の蜜
灯り落ち 黒がうつつを 塗りければ 春の夜の蜜 夢に満ちつつ (訳:街灯が壊れた道は都会の現実を塗り潰したように昏い。 昏ければ昏いほどに春の夜に咲く花の蜜が、官能的に甘く夜を包む。) 何かが見えなくなると何かが見えるこ … Read More
春の産声
如月の 春の産声 雲光る (訳:三月になり雷がなり大雨が窓を叩く。 それはあたかも春が産声をあげるように騒々しく瑞々しい。) 春はまた生まれる。 Born Spring, again. ※sorry Tanka or H … Read More