白日の 月も寒しと 夕ごろも (訳:冬の冴えた青空に昼間の月があがっていた。 気温が下がった夕暮れ時に月は暖かなそうな夕日をまとっている。) 空を見上げれば僕らは宇宙に住んでいる。 When look up the sk … Read More
詩、短歌、俳句- poem, Tanka, Haiku –
Longing
君思へ 師走の暮れは とみ早く 朽ちずに咲いた くれないの花 (訳:あなたの事を思って過ごす師走の1日はあっという間に暮れる。 家路を急ぐくらい帰り道に名も知らぬ紅い花を見つけた。 よくこの寒さで見事な花を咲かせたものだ … Read More
秋の絵島
紅葉落ち 絵島のしじまに 鳶ぞ鳴き 昔もここで 人は詠みけり (訳:どこからか舞い落ちた紅葉が海に落ちている。 のどかな淡路にある絵島の空には鳶の声がのどかに響いている。 昔もここで歌会が開かれ風流に興じたらしい。) 秋 … Read More
静かに落ちる月
秋夜風 静かの路線 落つる月 (訳:深夜に散歩に出ると秋の夜風が気持ちいい。 運行を終えた路線の上に落ちそうな程大きな月があった。) 秋の情緒は静かへ向かう。 Emotion in fall towards in sil … Read More
秋の香きたり
雨降れば 夏を冷まして 秋薫る (訳:酷暑の夏に久方の雨が降った。 その夜は涼と爽やかな湿気の中に秋が薫る。) でも、まだ暑い。 However still heat today. ※sorry Tanka or Hai … Read More
違う蝉時雨
目覚ましの 枕で気づく 蝉の声 昨日と違う いつもの朝は (訳:いつもと同じく朝の蝉時雨で目が覚めた。 しかし、蝉時雨が昨日までのふるさとの蝉の声と違っている。 いつもの生活に戻ってしまい、少し寂しい。) 蝉の声はいろい … Read More
燃ゆる残暑
暑さ増す 空蝉拾う 盆の暮れ 後ろ髪引く 故郷の蝉 (訳:一層暑さが増す盆の暮れ。散歩途中、蝉の抜け殻を拾った。 夕暮時の蝉しぐれが、明日には帰京する私の後ろ髪をひく。 今も昔も変わらぬ蝉しぐれよ。) 夏の暑さはノスタル … Read More
朝の扉 – 夏
寝ぼけ朝 夏の扉に 手をかけて 蝉しぐれ来て 汗は夏なり (訳:寝ぼけ眼の朝。用を足しにクーラーの効いた部屋の扉を開けた。 その瞬間に盛りを迎えた蝉時雨の声が大きくなり、とたんに汗ばむ。 やっぱり今は夏そのものだ。) 夏 … Read More
茄子の庭
ふるさとの 西日が焦がす 庭の茄子 (訳:ふるさとの西日が長く、庭に植えてある茄子を 焦がすように強く照らしている。) 故郷に帰ってきた。いつも見ていた夕暮れが美しい。 Coming back my hometown. … Read More
つぎ会う月は
満月に 蚊取り燻らせ 父子語らう つぎ会う君は 名月となり (訳:夏の満月が夜空に浮かび、それを父娘が蚊取り線香 を足元に置いて語り合っている。次その満月に出会う時には、 中秋の名月と呼ばれるだろう。時とはなんとも無常で … Read More